あゆの珍冒険

2001年8月13日〜15日 ダイスキなあの人と1

注) のろけになる可能性が非常にあるので、
発狂等可能性のある方はご遠慮ください(笑)

どっきん、どっきん、どっきん…
会えるんだよ、会えるんだよ…
寝ても覚めても、あなたのことしか思えない、
いつも遠くに住んでるあなたに。
そう、離れた地・群馬に住んでる想い人さんの彼に…。
あゆって群馬に縁があるなぁ。

この夏は何するの?
お墓参りと…ボーっと。
あゆ、去年は旅行に連れてってもらったから、
 今年はつまんない。
そおだねぇ。行きたいの?
うんっ。でも連れてってくれる人がいないの。
行く?

GWのあと、彼とそんな会話をした。
それから数ヶ月、どこに行きたいか、どんなことしたいか、
念入りに相談していった。
今年こそちゃんとした宿をとろう。
ご飯がおいしいといいな。
暑いとこはいや。
彼は忙しい人だから、あゆががんばんなきゃ。
でも2人で行くんだから、もうちょっと一緒に考えてって、
ワガママ言っちゃった。
100分とか言う単位で長電話しちゃったり、
雑誌を買って、いろんな話をして。
ホテルはあゆの先輩にとってもらって、行動とかを考えるのが、
すごく楽しかった。
でも…8月に入って、急に不安になった。
”あゆはもう彼女じゃないのに、一緒に旅行していいの?”
それを考えたら、悲しくて×2旅行の話をしたくなくなった。
やめようかなって思って、不安に押しつぶされて電話した。
でも彼は、また勇気をくれた。
----- 楽しい夏にしたい!! -----

相変わらず朝は早く出発するんだけど、
今回は7時半に家を出ることにした。
高崎駅に迎えに来てもらう約束で、
向こうに遅くても11時には着きたいから。
荷物は前もって彼の家に送り、小さな手提げだけで、
4時間の旅をする。
切符はもう買ったから、スムーズに乗り換えるだけ。
朝からバタバタと支度をして、朝ご飯もちゃんと食べた。
この日はオレンジのフード付きノースリと、デニムのミニスカート。
デニムだったら旅行バックに入れても、しわにならないから、
便利なんだよね。

朝、バスに乗って駅に向かってたら、
うちのバンドのyukiのそっくりさんが、
同じバス停から乗った。
yukiが30歳半ばになって、サラリーマンにした感じ。
ホント、めちゃくちゃ似てたんだ。
そんな発見をして、駅のガードマンさんに今日は早いねって声かけられて、
大好きなあの人に会いたくて、歩調の早まりとともに、
胸が高鳴っていく。
地下鉄では乗り換えるまで寝て、そのあとなかなか寝れなかった。
どうも太ってる人に縁があるらしく、ほとんど左隣に、
あゆの2倍あろうかという、太った女の人が、電車の席で隣り合わせた。
うーむ、なんなんだろう。
9時13分赤羽発に乗れそうなんだけど、
列車がくるまでは、まだ時間がある。
メールを打って、知らせようと思ったんだけど、2泊充電できない。
今朝まで充電したものの、先を考えて、電話にすることにした。
何とか手を乗せて、耳に当てられる場所を見つけて電話したけど、
出てくれなかった。
そうだよね、彼が出発するまではまだ時間があるんだし、
きっと寝てるんだ。
そう思って、留守電に入れておいた。
高崎に着くちょっと前に、男の子(5歳?)と女の子(1歳前?)をつれた、
お父さんがとなりに乗った。
例の切り離しってヤツの列車で、気づいたら先頭車両。
男の子は運転手さんの後ろに張り付いてた。
女の子が、目がぱっちりでまつ毛がすごーく長かった。
タバコが乗せられそうなくらい。
そうそう『シュウマイ弁当390円、でもココは行田』っていう、
某コンビニCMの駅、どっかで見たと思ってたら、
高崎線だったのよねぇ。
そんなこんなで、彼の待ってる駅へ電車は滑り込んだ。
切り離しのせいでエスカレーターのある場所は、最後方となってしまい、
端から端まで歩いた。
改札にあがると、あれ?どっちで待ってるのかわかんないよ。
改札のとこに彼はいないし、外の風景がちょっと違う。
なに口か分かんなくなっちゃったし、ちょっぴり涙が出そう。
きっとこっち!と、カンで出た改札であってて、電話してみた。
今バスロータリーにいると言うので、そこまで自分で行くことに。
やっと彼に会えたのは、予告どおり11時だった。

すぐに出発したかったんだけど、トイレに行きたくて、
それから出発した。
行き先は軽井沢。
まず塩沢湖のほうまで向かって、どこかでランチの予定。
しかし気づくと、なにもない道になってしまって、
碓井バイパスに乗ってしまった。
ものすごいカーブの道なんだけど、車はすいてた。
前日の法事に行った話や、いつもメールで話してるのに足りなくて、
たくさんいろんな話をした。
そうそう、朝電話に出てくれなかったのは、お墓参りに行ってて、
ケータイを家に忘れたんだって。
でも、だんだんおなかが減ってきて、ご機嫌メーターが…
彼は気づいちゃったみたい。
頻繁に「お腹減った?」って聞いてくる。
そうなの、お腹減ってるの。
実は、朝ご飯は今川焼きとお味噌汁だったの…。
クーラー直撃に弱いあゆの体を気遣ってくれてる彼は、
一般道に下りると窓を開けてくれた。
排気ガスもそんなに気にならなく、軽井沢なんだなぁと分かるような、
さわやかな風があゆたちを迎えてくれた。
「気持ち〜ねぇ〜♪」
お腹が減ってたのが吹っ飛んだような、あゆの表情。
だってきれいな景色。
気持ちい風。
ご機嫌悪くしてるのがもったいないんだもん。
単純だね。
軽井沢駅方面に向かう道路は混んでいて、
その渋滞に少しだけ巻き込まれた。
直火のように射してくる日差しは、
ミニスカートのあゆの白いモモを焦がそうと、じりじり照りつける。
「あゆの塩焼きっぽくなっちゃうね」
なんて2人で言いながら、羽織ってたカーディガンをひざにかけた。
目的地の塩沢湖まであと数分。
雑誌に載ってたお店や建物が、次々と姿を現す。
きゃあきゃあ窓の外に向かって、目を輝かせちゃう。
向こうの方から、青い水筒みたいなのを持った、
なぞの集団がやってくる。
「なんだ、なんだ?」と、運転しながら注目する彼。
一体なんだったのだろう。
気づくと塩沢湖のあたり。
あそこに行った人は、みんなもらうのかな?
駐車場を見つけ、ようやく一休みとご飯にできそう。
2人が再会してから、2時間が過ぎようとしてた。

入れ込んだ駐車場は絵本の博物館と、隣接する施設のものだった。
でも、この辺は全部提携施設みたい。
絵本の博物館ってなんだろうと、道路を渡って行ってみることにした。
その時に手をつないでもらった。
すごく嬉しくて、ドキドキした。
でも…意識がぶっ飛んじゃって、ちょっとよろけた。
もぉ、歩く時は集中しないと、あゆは危ないんだから!
でもお腹も減ってるし、見学するのはやめて、塩沢湖まで降りて行った。
下り坂をずーっと、手をつないで歩く。
涼しくて、手から伝わるぬくもりが、ちょうどいいの。
歩いてるときに、彼にお腹の音を聞かれちゃった。
すっごく恥ずかしい。
お腹すいてても、彼に聞こえるくらい、大きな音なんなくてもいいじゃない?
びっくりしたのが、湖のそばに行くのに、入場料がかかること。
いい商売してますなぁ。
車椅子マークはついてるものの、それほどバリアフリーでもなくて。
時期が時期だけに、人もなかなか多いけど、でもなんかいいところ。
でも、ゆっくりするよりお腹の虫がうるさいので、
レストランでご飯にしてもらうことにした。
オリジナルパスタなんだって〜♪気になる×2!
並びながらギリギリまで悩むあゆに、彼はいつも待っててくれる。
彼はカルボナーラで、あゆは森のきのこのスパゲッティーにした。
最近、きのこがマイブームなんだよね。
彼に運ぶのは任せて、あゆは席取りにいった。
最初は選ぶほど空いてなかったんだけど、様子を見てたら、
湖の見える窓辺の席が空いたの。
でも、前のお客さんがテーブルとか汚いままで、
あゆはウェットティッシュ状のおしぼりで、テーブルを拭くことにした。
彼だレジを済ませる様子を見つつ、慌ててテーブルをきれいにしてたら、
見知らぬ女の子が、あゆのそばへやってきた。
4〜5歳くらいかなぁ?
「ねぇねぇ、お姉ちゃん!どうして手がこうなって(曲がって)るの?」
興味津々の目に、面白い答えを出したかったんだけど、
どうも浮かばなかった。
宇宙人とでも言っておけばよかったかな?
「うーん。赤ちゃんのときからこうなんだよねぇ」
「痛くない?」
「ぜんぜん。こっちの方が使いやすいよ」
「いいなぁ〜。でもこう(まっすぐに)できるといいねっ」
「そうだね、そうできたら楽ちんかも」
威勢のいい女の子の声に、彼はちょっと驚いてたかな?
お母さんが行くよと呼ぶので、その子は手を振って去っていった。
「ああやって聞いてくれると、嬉しいね」
そうだねと、彼はうなずいて見せてくれた。
でも、こう言う場面を見て、彼はどう思うかなぁ。
やっぱ切ない思いはあるのかな。
ふと彼の手元のお盆を見ると、フォークもなにもない。
「あ〜っ。それどうやって食べるの?」といって、
あゆだってなにかしてあげたいもん。
置いてある場所はあゆの手でも持ってこれるところだったから、
あゆが持ってきてあげたかった。
こうやって、彼にしてあげられることがあって、嬉しいな。
家族連れが多く、ちょっとうるさかったけど、
パスタも、りんごジュースも、とってもおいしくて、
窓が開いててそこから入ってくる風は、また気持ちよかった。
湖の様子を見渡すと、引き馬やボートもあるんだよね。
馬でお散歩って、面白そうー♪
ご飯を食べ終わって、気づいたこと。
車にカメラ忘れてきちゃった…。
どっか近道がないかと探したけど、最初入ったとこしかなく、
彼が車まで取りに行ってくれた。
また面倒かけさせちゃった。
その間1人で彼を待つことになった。
なんか、寂しくなった。
周りの人は、みんな楽しそう。
手に残ってる彼のぬくもりが、ちょっと待っててねって言ってる。
お土産屋さんはあとで2人で見たいし、花壇の端っこで座ってることにする。
早く戻ってきてくれるといいな。
待ってる間、トイレに行っておこう。
そうだ、きっと探されちゃうから、電話しなきゃ…と、ぴっちを取り出したら、
が〜〜〜〜んっ。
電波が1本も立ってない。
ピッチはきっと、都市型なのよ…と自分を慰めた。
仕方なく待ってると、彼が戻ってきた。
だけど、あゆを見つけてくれない。
ここだよーって立ち上がりたいのに、思った以上に低いとこに座っちゃって、
すぐに立ち上がれなかった。
でも想いが通じたのか、それともあゆの習性を考えて、
座れる木陰に目をやったらいたのか、あゆを見つけてくれた。
彼を見ると、彼のデジカメバックを下げてる。
「あゆの方が小さいから、持ってこればよかったのに。」
あるよと言って、バックのポケットから取り出した。
デジカメが2台あるのだ。なんか不思議。
さっそく湖の方に行って、彼の写真を撮りたかった。
でも、せっかくだから、のんびり歩きたい。

ゆっくり、ゆっくり歩いた。
ご飯食べた建物は白くて、外観がリゾートって感じで、
そこをバックに彼を撮ってみた。
でも、失敗がいっぱい。
やっとうまく撮れたと思ったら、細目状態になっちゃったよぉ。
それから、また手をつないでくれた。
ボートの方まで、歩くことにした。
あゆの足で、湖一周は、ちょっと難しいから。
車椅子があるといいねって言ってくれたけど、ちょっぴりいやかな。
だって、せっかく手をつないでるんだもん。
散歩するのなんて、久しぶりだなぁ。
湖をバックに、2人で写真を撮ってたら、そばを通った人が、
撮りましょうか?と撮ってくれた。
なのに、また細目になっちゃってるぅ。
なかなかうまくいかないね。
それから入り口の方に戻っていった。
お土産屋さんに”ストロベリー&ブルーベリーアイスクリーム”って書いてあるから、
興味津々だったの。
旅行のためにおやつも我慢してたんだし、
この時は、我慢したくなかったから、食べる気満々。
でも、実際は普通のストロベリーアイスと、ブルーベリーアイスが、
単品でぽこっと置いてあるだけ。
想像してたのと、ぜんぜん違った。
りんごちゃんマスコットがたくさんあった。
彼の車につけたいって言ったら、ん〜って言われちゃった。

お土産屋さんの手前に、小さな橋を見つけて、
あゆが写真撮らせてとねだってみた。
今度は細目にもならず、なかなか上手に撮れたかも。
もっと練習して、カッコイイ彼を
いっぱい激写するんだもんっ☆
あゆも撮ってもらった。
かわいく撮れてるかな?

もう、だいぶそこにいたし、ホテルに行こうっかって、話になった。
塩沢湖から10分くらいで着く位置なんだ。
いつも泊まるのは、全部セルフサービス状態だしご飯もついてない。
でも、今度はちょっとランクが上なの。
どうしたらいいかなって、ドキドキだった。
迷わずに到着できて、行って見ると、思ってたより全然こじんまりとしてる。
車をちょっと止めて、フロントまであゆが行くことにした。
声をかけたら人が出てきてくれて、あゆの手を見て、
荷物を受け取ってもらった。
彼は車を止めてきてる間、ロビーで待つことになった。
そしてはじめて、自分でチェックインするの。
だっていつも、それも任せてたけど、あゆの名前でとったんだもん。
「お部屋は3階です」
景色いいかなー♪なんて、一瞬の喜びは、すぐに吹き飛んだ。
「そちらの階段で・・・」
はい!?今、なんていいました?
「エレベーターとかって…」すかさず彼が聞く言葉に、
「こちらにはありませんでして」
なんですとぉーっ!?
玄関にあるスロープと車椅子は、飾りですかっ!?
だって、バリアフリーアクセスできるのは、見渡したらフロント&ロビーと、
レストランだけじゃないですか。
くぅ〜っ、やられた。
これが、まったく階段が上れなかったら、どうするつもりだったんだろう。
彼が手をひいて、階段を上がってくれる。
これは嬉しいけど、迷惑かけっぱなしでいやだよぉ。
しかも、案内する人、2階までさっさか上がっちゃって、
彼はあゆの荷物も、自分の荷物も持ってて、さらにあゆの手をひいてる。
危ないよぉ、心配だよぉっ!
やっと気づいて、彼はあゆの荷物だけ、その人に渡してた。
疲れちゃったら背負ってでもって言ってくれてたけど、
絶対に、これ以上迷惑も、負担もかけたくないもんっ!
自分であがるもん。
それでも部屋のお風呂は広いって言われてるわけだし、
がまんしますか。
唯一救いだったのは、部屋は階段のすぐそば。
中に入ってからは勝手にしてくれと言わんばかりに、
扉のところで、大荷物の彼にあゆの荷物を渡した。
よかったよ、あゆの荷物コンパクトにしてて。
部屋の中は、ソファーベットとテレビと、ドレッサー。
ベット2つにサイドテーブル。
ジュータンを見ると、ずいぶん長い間、張り替えてないみたい。
あゆは塩沢湖でトイレに行きそびれたから、
とりあえずトイレに行きたいと、扉を開けると、普通のユニットバス。
ちょっと、ちょっとぉ!!
話が全然違うじゃないーーーーーっ!!
これじゃあ、ビジネスホテルのご飯つきって、感じじゃない?
湯船に浸かれない…なんか、ショックが大きかった。

つかれたね〜、と、ベットに寝転んでみる。
ホテルの注意事項みたいな冊子を読むと、
使い回しをファイリングって感じ。
うーん、いいのか?
テレビも平日の夕方じゃ、たいして面白くもない。
隣の部屋のテレビの音が聞こえる。
壁も薄いのかなぁ。
「これじゃえっちなことはできないよ」なんて、
冗談言ったりしてた。
旅行雑誌を持ってきてたから、
それを見ながら次の日の話をすることにした。
ここに行きたい、あそこに行きたい、これがおいしそう。
あゆが言うセリフを、彼は聞いてるの。
なんだか、疲れがたまってるから、ウトウトしてきちゃった。
夕飯までごろついてると、レストランに来てくださいと内線電話がなった。

今日の夕飯は、洋食の予定。
彼と想像したのは、この様子だとパンとハンバーグに、
サラダとスープにソフトドリンクかな。
写真に撮っちゃおうと、カメラを持って部屋を出た。
また階段なんだよね。
席に案内されると、うおっ!?
だって、だって、外から順にナイフとフォークが置いてあって、
真ん中にお皿があって、グラスが2つあるよ。
布ナプキンもある。
ちょっと予想外の雰囲気に、びっくりした。
彼は一気にカチコチ。くすっ。
見てるあゆは危なっかしくて仕方なかった。
2人で料理が運ばれるまで、打ち合わせをした。
「フォークは外から使うでしょ」
「これはきっとお肉のナイフだね」
「あれっ、これはなんに使うんだろう」
橋置きみたいなのに、フォークがぽつんと置いてある。
前菜が運ばれてきた。
サーモンとカマンベールチーズ。
これはどれで食べるんだ?と、ハテナはあゆが聞いてみた。
さっきハテナだったフォークで食べるのが正解だった。
これはちょ〜おいしいっ!
ワインが飲みたくなっちゃう。
でも彼はワインが苦手だから、それは分かんないって言ってた。
次に、サラダ、スープ、パンが運ばれてくる。
ガーリックバターが、またおいしいんだな。
それに、アボガドのスープも、まろやかでおいしい。
彼はにんじんかなんか入れて、甘みを出してるんじゃないかって、
仕切りに言ってた。
メインはまず、白身魚と白米のオリーブオイル漬けみたいなのが、
運ばれてきた。
彼が自分の物を、あゆに食べやすいように切ってくれて、
あゆのとチェンジする戦法を取った。
切ってきてって、頼めなさそうな雰囲気なんだもん。
おいしいんだけど…なんかしつこい。
胃がもたれそう。
でもお魚は好きだから、全部食べた。
そのあとにはロースとビーフのワインソースがけ。
でも、これは硬くって食べにくいし、あんまりおいしくなかった。
あゆは残しちゃった。
付け合せに野菜もあったけど、どうも苦手な味付けだった。
そしてデザート!
カスタードクリームブリュレが、めちゃおいしかった!
食後のコーヒーを出されたんだけど、あゆはちょっとしか飲めない。
しかも甘くないと飲めないから、最後はお水を飲んでた。

ご飯が終わって、ちょっぴりおなかが痛くなった。
もともとここでOK出せたのは、ウォシュレットトイレがあると言うから。
あゆは便のときは、あと処理を自分で全部できない。
だからウォシュレットは必要なのだ。
来る前に事前に聞いてたトイレの場所を探して行くと、
あったか便座なだけで、ウォシュレットじゃない。
どうしよう、困ったな。
最近毎日できるようになったから、あしたが怖い…。
そこでフロントの人に聞けばよかったのにね。

部屋に戻る途中、外が見えるところがあった。
すると、ものすごい雨。
そんな雰囲気はなかったんだけどなぁ。
小雨程度が来ると思ってた。
ついでに館内を探検してみた。
バーと言われてた場所は、スナックになってて、
あゆが想像してて、連れてってほしいと言ってたオトナのバーでもなければ、
パンフレットに載ってたバーの姿なんて、どこにもない。
1日目の夜は、そこに行ってみようねって、言ってたのに。
夜は長いかな。

部屋に戻って、ミュールを出した。
スリッパとかは履けないだろうと思ってたし、
洋室だって言われてたから、送った荷物に入れて置いたんだ。
なんとなくテレビをつけて、一緒にHEY!×3を見た。
初めて一緒に見た。
なんだかすごく新鮮で、面白かった。
彼がベットで足を広げて座って見てる隙間に入って、
よっかかって見てみた。
彼がいすに座ったときは、ひざに乗せてもらった。
ずっとぴとってくっついて、テレビを見てたから、
内容はどうでもよくなりつつあった。
だって…嬉しいんだもん。
運転おつかれさまって、マッサージをしてあげた。
前より姿勢がよくなったのかな?
背中はそんなに張ってる様子もなかった。
あゆもちょっぴりやってもらった。
気持ちよかった。
少しゴロゴロして、お風呂に入れてもらったけど、やっぱ狭い。
久々にお風呂に入れてもらうと、やっぱり緊張するし、ドキドキするよ。
ユニットバスだから、あゆを洗うのって大変。
頭洗うときは、一度あゆが出て、バスの淵に腰掛ける状態で、
洗ってもらう形になった。
大変だろうな…。
でも、なんか美容院ごっこみたいに、楽しくお風呂に入った。
もうちょっと広かったら、あゆも洗ってあげられたのにな。
お風呂から出たら、深夜番組の時間になってた。
あゆも眠いわけだ。
なんか耳がおかしくて、ごわごわするって言ったら、コロンと寝ころがされた。
膝枕で耳掃除してもらっちゃった。
あゆ、耳掃除されると気持ちよくって、寝ちゃうんだよね・・・。
そのあと、あゆも耳掃除してあげちゃった。
歯を磨いて、ベットに入った。
彼がこっちって寝っ転がると、あゆもぉってそっちに行く。
あっちって言うと、あゆもそっちがいいの。
1つずつって言われて、悲しくなっちゃった。
お布団に包まって潜ろうとしたら、ごめんねって頭なでてくれたから、
壁際のベットに一緒に寝ることになった。
彼の腕枕。
すごく、すごく嬉しくて、幸せ。
おやすみのちゅぅもさせてくれたから、あゆはぐっすり眠れたよ。

ダイスキなあの人と 2に 続く