マスコミと障害者

マスコミと障害者 2005年03月10日


ゆにNETを任されて
取材にいくようになった。

あゆと歩こうをはじめて
多くの観点を知るようになった。

振り返れば入社してもう3年。
あゆにとりあえずやらせてみる…と言う
環境を作ってくれた上司たちに感謝。

そうしてるうちに、
ずっと疑問が消えないことがある。
この疑問を変えてやろうじゃん?
それがいつものあゆなの。

どうして障害者は取材される対象なのか。

答えは出ない。
だけど、マスコミの与える影響は非常に大きい。
どんなに地域の小さな会社だとしても、
メディア媒体からの影響は、大きいんだ。

少しずつ、地道に、マイペースに取材をしてきた。
姿を現さずに取材交渉をすると、
必ずと言っていいほど、現れるあゆに驚かれる。
この固定概念が、そもそもマスコミの作り上げたものかも。

いろんな記事が出されて、笑ってしまうものも多い。
がんばって、乗り越えて、感動の対象。
そんなの取材する側がちゃんと勉強してない証拠だ。
現場ではそんな時間がないとも思う。
だからこそ、当たり前に現場にいれば、変わるんじゃないか?

たとえば障害者自立支援法。
あれだって、リアルを知っていれば、
報道する内容も変わると思う。
ツッコミができる取材者側が、突っ込めないで丸流し。
イロもなにもないじゃない。
あゆだったら、その現場でこうやって聞きたい。

「それって、障害者は動くな、黙ってろってコトですよね」

リアルがない報道って、どうなんだろ。
リアルを現実離れさせていくマスコミってどうなんだろ。
疑問がいっぱい。

スポーツでがんばる人。
めちゃくちゃ文才のある人。
感動的なアートをつくる人。
飛びぬけた才能を持つ人。

そんなんばっかじゃないんだよ。

遊び歩いてるのもいれば、ナンパしまくってるのも、
飲んだくれてるのも、ぶらぶらネットしかしないのも、
ダメダメ生活してるのもいっぱいいる。
風俗ダイスキな人も、恋愛しなきゃ生きてられないって人もいる。
保護に甘んじてる人は、いっぱいいる。
だけど、障害者と言うだけで見る目が変わっていく。
それが感動になってしまう。

そんなのひとつも共生じゃないじゃん。


あゆです。
オンナノコです。
仕事してます。
趣味もあります。
恋もしてます。

…障害者です。